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海外ニュース

動物実験は災厄である

AVA-net News No.87 (2001.7-8)
翻訳:宮路


人と動物とどちらが大事?

 あなたはどちらがより重要だと思うか。自分の子供の命、それとも数匹のラットの命か。動物実験に関する非常に偏った討論においては、このような端的な対比が一般的に行われる。討論の一方には、動物の権利活動家の見当違いな感傷があり、もう一方には実験研究者による人間の幸福と健康への飽くなき追求がある。

 それにしても、このような純朴な活動家のおかげで動物の権利が選挙の公約事項に入っていることではあるし、動物実験が科学的・医学的災厄であると主張するに足る、まったく理性的、合理的な事実があることに関心を持つ人もいるだろう。

 動物実験は人の命を救うどころか、何千という人の健康を損ない、命を奪い、実験研究者と立法者を何度も行き止まりの研究に追いこんできた。

人と動物における作用の違い

 一般に、新薬を実際に人に与える前にその安全性を確認するための動物実験が必要でしょう、と思われている。数年前、フェンフルラミンとデクスフェンフルラミン(共に食欲減退薬)の化合物が、痩せたい人にとっての救いの神だと売り出された。この薬はあらゆる角度から動物実験が行われ、まったく安全だと確認されていたにもかかわらず、人の体内では心臓弁膜障害を引き起こした。

 また、関節炎の薬、Oprenはサルで実験した際には何の問題も見つからなかったが、販売後回収されるまでに61人の命を奪っている。そして自分の子供の命とラットの命のどちらを選ぶのかという討論に関していえば、Cylertという注意欠陥多動障害(ADHD)治療薬は、動物実験では何の問題もなかったが、この薬を与えられた児童13人が肝臓障害を起こした。

 このような問題は今に始まったものではないし、改めて考えてみれば当たり前のことではないか。動物は人間と同じではないのだから、動物にある作用を及ぼす薬が人間には異なる作用を及ぼすことは大いにあり得る。


動物の種差による違い

 これについて実験研究者は解決可能であるかのような印象を与える。動物を使って薬が生体内で作用するメカニズムをある程度調べ、その結果を微調整して人間に適用する、というのが彼らの言い分だが、そううまくいくものではない。それぞれの種は、近い関係にあるように見えるものでも分子レベルにおいての機能はまったく異なり、その差異がどのように表れるか予測することは不可能だ。

 ラットとマウスを例に挙げれば、この2種は非常に似ているように見えるが、薬品の発ガン性検査のような単純なものですら実験結果は一致しない。米国立環境衛生学研究所(NIEHS)で行われた392種の薬品の発ガン効果テストでは、96種の薬品についてラットでは発ガン性があるがマウスではない、あるいはその逆、という結果が出た。では人間に有害なのはどの薬品なのか。NIEHSではわからないということだ。

動物実験によって人への有害性は証明できない

 過去30年間、NIEHSでは様々な新薬を動物に大量投与し、発ガン効果の有無、また他の有害性について調べてきた。その結果は研究所の棚にしまわれている膨大な量の報告書に記録されているが、通常使用量を投与した場合、人の体内に腫瘍をつくる可能性があるのはそのうち幾つくらいあるなのかという問いには、誰も答えることが出来ない。それでは、齧歯類に無害だった薬品はどうだろうか。これらの薬品のうち人間には有害なものはどのくらいあるのだろう。これについてもわからないそうだ。

 動物と人間とではどのような差異があるのか予測できないという事実は、エイズ(HIV)研究を混沌に陥れた。エイズは世間からの注目度の高い疾病で、研究費もふんだんに用意された。であれば、倫理に基づく反対意見を無視してチンパンジーを実験に使用するのも当然といえる。チンパンジーのゲノムは人間のそれとほんの数パーセントを除いては一致する。このため齧歯類を使用した場合より人間に適用できるデータが得られるはずであった。

 ところが実際にはそうはいかず、10年以上もの期間中にHIVに感染させられた100頭以上のチンパンジーのうち、発病したのはわずか2頭だけだった。また、ワクチン開発もHIVに対する反応が人間とチンパンジーでは異なるため、あまりうまくいっていない。現代最悪の疾病に対する治療薬の開発に関して、動物実験はほんの小さな役割しか果たしていないのだ。

動物実験の弊害

 同様の事例はいくらでもある。動物実験では有害だという結果が出たために使用許可がおりなかった薬品があり、ペータ遮断薬やヴァリウムなどもその中に含まれるが、これらの薬品は人間には無害であることがのちにわかった。反対にアスベストスの使用を禁止する法律の制定が何年も引き延ばされたのは、アスベストスが動物には発ガン効果がなかったからだし、ベンゼンも、臨床医がその有害性に不安を持つようになってからも長い間使用が続けられていた。マウスはベンゼンを与えられても白血病にならなかったからだ。

 ここに挙げたもの、そしてその他多数の事例はこれまで専門誌には掲載されてきたが、昨年、アメリカの麻酔専門医レイ・グリーク氏がこれを「聖なる牛と黄金のガチョウ」(原題:Sacred Cows and Golden Geese)という本にまとめた。グリーク氏はまた5月23日、ロンドンで講演を行った。動物実験に関する討論に対して、科学的かつ合理的反対理由を提供し医学の発展を目指す彼の見解は、一般市民との討論や動物実験に関する教育を重要視するといつも主張している動物実験支持者に暖かく迎えられたのだろうか。もちろん、そんなことはなく無視されたのだった。

(The Guardian)

 

 

 
 
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