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 HOME > 海外ニュース > 【アメリカ】 動物取り扱い業者に記録的な罰金刑  
 

海外ニュース

【アメリカ】
動物取り扱い業者に記録的な罰金刑

悪質な実験動物業者、連邦動物福祉法違反で有罪に

AVA-net 海外 ニュース  No.112  2005.5-6
翻訳:宮路


 何年も、ミズーリ大学などの医学研究施設に何千匹もの犬や猫を販売してきたアーカンソー北西部の動物取り扱い業者が、連邦動物福祉法違反により、史上最高の罰金を支払うことに同意した。

 動物取り扱い業者ベアードとその妻は、26万2700ドル(約2800万円)を、米国農務省(USDA)が原告となった民事訴訟の示談金として支払った。ベアードは、犬猫に適用するあらゆる規則や基準に違反していた、とUSDAの法廷弁護士キャロルはいう。

 ベアードは、妻や娘二人と共にアメリカ国内でも最大級の犬取り扱い業を運営しており、アーカンソー州に2つのケンネルを持ち、ミズーリ州南東部や南西部でも数多くの取引をおこなっていた。ある動物保護団体のメンバーはベア−ドは「子犬農場」の代名詞だという。

 USDAは昨年7月にベアードとその妻を告訴。二人の違反行為は非常に重く、多数の動物に対する深刻な虐待と飼養怠慢が含まれ、中には動物を死に至らせたものもあるという。また、出所の疑わしい、盗まれた可能性もある動物を購入したこと、動物の健康診断書を改ざんしたことでも告訴された。1998年まで遡るUSDAの査察に基づく告訴状は114ページに及んでおり、これまでに扱ったどのような事件ともその規模が異なっている、とキャロルはいう。

 USDAとベアードの間で取り決められた合意書では、罰金の他に、一家が所有する4つの動物取り扱い及び繁殖免許の永久剥奪、今後5年以内に動物を扱った場合には25万ドル(約2700万円)の罰金が含まれている。一家のケンネルは閉鎖され、ケンネルにいたおよそ90頭のイヌと120匹のネコはすでに押収され、現在、里親探しが行われている。

 動物福祉法は施行から40年近くたち、限られた種の売買、公共の場での展示、研究使用に関する最低基準を定めており、USDAの動植物衛生検査局(APHIS)が管理している。

 ベアード一家は刑事責任を問われる可能性もあり、アーカンソー州リトルロックにある連邦司法局は調査を継続している。

 連邦政府と州の担当官は、2003年8月、ベアードのケンネルを家宅捜索し、6日かけて証拠を押収した。およそ125頭の犬が押収され、里親を探す団体に引き渡された。

 動物を押収したため、USDAは、最近ペットを紛失した飼い主に同省に連絡を取るように呼びかけるという異例の方法を取ることになった。これに応えて何百もの問い合せがあり、USDAは十数頭の動物を飼い主のもとに返すことができたという。この動物達は詐欺、連絡の不行き届き、窃盗などが絡んでベアードの手に渡ったという。

 ベアードは、1995年にも、動物の売買記録不備による動物福祉法違反で訴えられている。また、「出所の特定できない犬」−正規の取り扱い業者から仕入れたと証明できず、盗まれたものかもしれないイヌのことをいう−を取得した疑いも持たれていた。

 1996年5月、ベアードはラジオ局のインタビューで、不要犬の即売会で他に買い手のないイヌを5ドルから15ドルで手に入れるが、自分が購入しなければ、これらのイヌはたぶん射殺されるか、どこかの森にでも遺棄される、と語った。

 ベアード一家にとって、イヌやネコを医療研究施設に販売するのは利潤の大きい商売だった。1999年、一家は3、300匹の動物を購入、うち3、115匹を売却し、少なくとも10万ドル(約1、080万円)の利益を上げたという。

 一家の顧客には、コロラド大学衛生科学センター、オレゴン州立大学、ミズーリ大学など国中の大学が含まれていたという。

 ミズーリ大職員は、教育と研究用にベアードから最近、犬を購入したこと、USDAとベアードとの示談合意により、ケンネルが閉鎖されるまで購入を止めなかったことを認めている。

 これについて同校動物ケアQA(品質管理)室の責任者ウィリアム・デール博士は、同校がベアードからの動物の購入を継続していたのは、動物の権利団体は、どんな些細なことにでも騒ぎ立てることがしょっちゅうあるからだ、と述べている。

 デールはまた、これらの団体は、いかなるレベルにおいても動物実験を阻止しようとしている。大学が取り扱い業者とのつながりを切るという事は、テロリストの恐喝に屈するということだ、という。

 大学は、USDAから免許を取得した動物取り扱い業者から購入しており、連邦法に違反したからといって購入を止めるつもりはない。十分な証拠のない主張に反応するつもりはない、と同校のスポークスマンはいう。

 ベアード一家は長年に渡り、動物の権利団体の標的だった。そのひとつ、カリフォルニアに本拠地を置くLast Chance for Animals (LCA) は過去8年間、アーカンソーにあるベアードのケンネルを何度も訪れている。LCAは、イヌやネコが虐待されていることを証明するビデオを密かに撮影し、これを連邦当局に送ったが、USDAの弁護士キャロルは、USDAの調査がLCAのビデオに依存したものではなく、自分はそのビデオを見ていない、という。

St. Louis Post-Dispatch、2005年2月3日
http://www.stltoday.com/stltoday/news/stories.nsf/
stlouiscitycounty/story/DE769C950A80B26886256F9D005483FF?
OpenDocument&Headline=Animal+dealer+pays+record+fine++&highlight=
2%2CAnimal%2Cdealer%2Cpays%2Crecord%2Cfine

 

 

 

アメリカの動物福祉法は、ALIVE資料集にて翻訳をお読みいただけます。

  ALIVE資料集No.9 
    海外の動物保護法 No.3
   「アメリカ動物福祉法」


 
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