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海外ニュース

【イギリス】

着実に減少する動物実験
福祉の向上も

AVA-net 海外 ニュース No.107 2004.7-8
翻訳 宮路

  ウプサラ大学のハンス-エリック・カールソン博士らの分析によると、科学界は実際に動物実験を削減しようと努力しているという結果が出ている。

 主な生物医学ジャーナルに過去30年の間に発表された3000ほどの論文を比較したところ、動物を使用した研究の数が30パーセント減少していることが分かった。また、培養された細胞を使用した実験などの代替法の増加も示しているし、実験室で飼養されている動物の福祉に関する報告にも改善がみられるという。

■これからの進展

 カールソン博士のチームがこの調査を行ったのは、世界の科学界がいわゆる「3R」−動物実験の代替、削減、改善−をどの程度まで採用しているか、より明確な知識を得たかったからであり、これまでの変化は希望が持てるものだという。

 各論文に記述された使用動物数の削減、限定された高品質の動物の使用がより多くの論文に記述され、また、動物の福祉要因に関する記述の改善は、動物実験の改善を示している、という。

 2002年、英上院(貴族院)の委員会は、科学界の姿勢や慣習のいくつかを強く批判し、「3R」の事実的な進展を政府に要請したが、現在提案されているものの中に動物実験代替法を開発するための新しいセンターがある。

■実験モデルの予測能力

 オクスフォード大学の生理学者ピーター・コール博士は、動物実験の最も有望な代替法のひとつは生体内部の構造を模倣したコンピューターモデルだという。

 モデルとは、現実を単純化して表現したものだが、この事実はモデルが常に不完全であることを浮き彫りにしている。モデルは、本物のすべての面を表現することはできない、と博士はいう。コール博士は、心臓への外傷の影響を研究しており、このためのモデルを開発している。

 理論的なツール、特に数学的なものは、世界中の研究室で収集された膨大な量の生物学データを統合することを可能にし、このおかげで、近年では、心臓モデルは予測能力も備えており、数学モデルのおかげで、より少ない、より知識に基づいた実験を行うことができるようになった。

 製薬会社グラクソ・スミスクラインのティモシー・モリスは、「3R」は科学と共に変化し、科学者が「3R」に携わることが可能な環境を与えられることが非常に重要だと考えている。

 動物実験の問題は、ケンブリッジ大学の霊長類実験施設建設計画をめぐっての論争によってイギリスではこの一年間、時の話題となっている。大学は結局、実験施設の建設計画を放棄した。

■「無駄にされた」動物

 内務省の最新の統計によると、2002年、イギリスの実験施設では、273万余りの規定に則った動物実験が行われた。このうち84パーセントがげっ歯動物を使用したもので、大多数の実験は研究と薬品開発のために行われており、残りは安全性のための実験だ。これらの数字は、ここ数年間横ばいで、1970年代と比べるとおよそ半分となっている。

 もちろん、これだけですべてが分かるわけではない。遺伝子組み換え動物のDNA転換は失敗することが多いが、そういった動物は実験には使用できずに殺処分され、その数は公式統計に記録されない。そして、科学者が、最近解明したヒト、マウス、ラットのゲノムからの情報を使用して、疾病の原因を研究するに従い、これらの遺伝子組み換え動物の使用が今後数年間に著しく増加すると予想される。

 医学実験における動物代替基金(The Fund for the Replacement of Animals in Medical Experiments :Frame)は、この傾向を憂慮している。

 問題は、この技術がまだ開発の初期段階だということだが、時とともに技術遺伝子組み換え動物を作り出す技術にも改善を適用することを望む、とFrameの科学担当官ヴォーンはいう。

 Frameは、また、「3R」のための特別なセンターという考えに対しても、この分野についてはすでに多くのことがなされたとして、大きな疑問を抱いており、ほんとうに必要なのは研究をコーディネートする新しいセンターではなく、研究に資金を提供することだという。

2004年4月23日
BBC News Online
http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/3650057.stm


 

 

 

 

 

 
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