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 HOME > 情報公開 > 東北大学の情報非開示処分に異議申し立て  
 

動物実験の情報公開

情報開示請求活動

東北大学の情報非開示処分に
異議申し立て

AVA-net News No.92  2002.5-6

 動物実験計画の開示請求をしたのに、スミで塗りつぶされていました。これは見過ごせないと考え、行政処分に対する「異議申し立て」をして、内閣府の情報公開審査会で審査が行われました。 (野上ふさ子)

●情報開示請求の経緯

 2001年5月、会員の皆さんが仙台市内で、動物保護セミナーを開催しました。その中で、宮城県では犬猫の実験払い下げを廃止したけれども、仙台市は依然として東北大学に払い下げを続けていること、払い下げの廃止を求める署名が1万名以上集まり、議会に提出することなどを話しあいました。

 またその際、せっかく情報公開法が施行されたばかりなので、地元の国立大学に動物実験についての情報開示を求めようということになりました。

 5月25日、仙台の会員の皆さんと東北大学の情報公開窓口を訪れ、医学部の実験動物施設における動物の納品書、飼育頭数、実験計画書、等の情報開示請求を行いました。開示決定が長引いて、ようやく7月23日に公開されましたが、その中の実験計画に関する部分や、実験動物の納品書の業者名などがおおかた黒く塗りつぶされており、たいへん驚きました。

●非開示の不当性

 他大学からの開示資料と比較しても塗りつぶしの部分が多すぎることから、これは見過ごせないと考え、9月25日に、異議申し立てをすることに。その後の12月25日、東北大学より情報公開審査会に諮問した旨の通知があり、東北大学より、審査会にだされた意見書の写しが送られてきました。実験内容を公開できない主な理由は、欧米で違法・過激な動物実験反対運動が起こっていること、日本でも起こるおそれがあり、現に東北大学にも動物実験反対者からの「嫌がらせ」の手紙などが届いていること、また、実験動物の入手先を明らかにすると実験反対者から入手先に圧力がかかるおそれがあること、などを非開示の理由としていました。

 これに対して反論する意見書を、2002年1月21日、情報公開審査会に送付しました。主な反論点として、

  1. 国立大学は国民の税金で運営されており、公開の義務と説明責任があること。
  2. 公開できないような実験内容であるとすれば、よほど知られては困るような実験ではないかとかえって疑われること。
  3. 日本には欧米のような違法な動物実験反対運動は発生していないこと、
  4. 一部の非常識な「嫌がらせ」があったからといって国民の知る権利そのものを否定することはできないこと。

 実際、一部の非常識な動物実験反対者による「嫌がらせ」などとは比較にならないほど、研究者たちは集団で国や自治体に圧力をかけ、法規制に反対したり、犬猫の実験払い下げを要求しているわけで、そちらの方がずっと悪質だと思われます。

 2月15日、情報公開審査会で意見陳述を行い、再度意見書を提出したところ、3月8日、東北大学より再度の意見書の添付文書として同大学に寄せられた「嫌がらせ」のFAXやメール、などが出されてきました。

●まず情報を公開した上で論議を

 研究のために動物を犠牲にするのは当然だと考えている人々は、おそらくなぜ動物実験が批判されているのかさえわかっていないのかもしれません。彼らは動物実験は医学や薬学の研究、あるいは学問的探求心を満たすための正当な行為であると信じています。

 一方、動物を単なる研究材料としかみないそのような態度は、動物の苦しみに対する思いやりのなさ、生命への尊敬の念を欠いた無慈悲さ、人としての道徳心の荒廃であるという見方もあります。

 この社会は、もちろん前者の人々だけで構成されているのではありません。それなのに、国の予算を見てもわかるように動物を使った医科学研究には何百億円という巨額な予算(国民の税金)が使われています。一方、動物の犠牲に心を痛める人々には、お金もなく時間もなく、権力もありません。あるのは「声」だけです。しかし、この「声」は決して無視できない社会の多数であることは間違いありません。

 動物実験のありのままの事実が国民に公開された場合、多くの反対が起こるだろうということをおそれて公開できないのだとしたら、それはますます「よほどひどいことをしているにちがいない」という疑心暗鬼を募らせるだけとなり、逆効果になるでしょう。まずは情報を公開し、その土台の上で互いの意見を交わせる場を設けることが、今ほど必要な時はないでしょう。

※この記事のその後の経緯については……
   動物実験情報の公開の幅広がる

 

 

 

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