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 HOME > ライフスタイル > 化粧品の動物実験は不要です  
 

動物実験を減らすためのライフスタイル

化粧品の動物実験は不要です。

久下幸子(ミス・アプリコット)

2.動物実験をしていないメーカーは?

 弊社には、アトピーやアレルギー体質の方からのご相談をはじめ、一般的な化粧品の成分や「せっけんと洗剤の違い」について等など、様々な質問が寄せられます。それらのご質問の中で、動物実験に関するところでは、「動物実験をしなくても安全な化粧品を作れるのか」との質問と並んで多いのが、「御社以外で動物実験を行っていない化粧品メーカーは何社あるのか」、あるいは「動物実験を行っていない化粧品および洗剤のメーカーを教えて欲しい。○○化粧品は動物実験を行っているのか」といったお問い合わせです。

 結論だけを先に述べますと、それらの質問にお答えすることはほとんど不可能なのです。その理由は、日本の化粧品業界の構造と特性にあるのですが、動物実験の廃止を求めるための不買運動への理解をいただくためにも、是非とも知っておいていただきたいことでもあるので、その概略を簡単にご説明させていただきます。

 現在、日本には化粧品メーカーが900社強もあります。その中で、新製品開発あるいは販売促進トークなどのために、社内研究部門で動物実験を行っている会社は数社から数十社、外部研究機関へ委託しているところを含めても1割には及ばないと推測されます。過去にAVA-netでもアンケート調査を行っていますが、動物実験をしている会社を含め関心のない企業からは回答すらないので明確な会社数は把握できていません。また、厚生省や業界団体にすら、動物実験が行われているかどうかを取り上げた統計データはありません。

 従って、前述の推測によりあいまいな数字しか申し上げられないのですが、その動物実験をしていると推測される企業数の割合だけをみると、「ほとんどの化粧品は動物実験されて開発されたわけではないのね」と思われるかもしれません。しかし、実際市場に出回っている化粧品、トイレタリーの大半は動物実験を行っている会社から売り出されたものであるのです。

 どういうことかと言うと、日本の化粧品業界の売上高上位10社だけで、90%以上のシェアを占める(1985年統計)という寡占的な状況を念頭に於いていただく必要があります。1988年の統計(シャンプーなどトイレタリーを含む)では、トップメーカー資生堂のシェアだけで実に25%以上、他カネボウ、小林コーセー、花王、マックスファクター、レブロン、アルビオンに代表される制度品メーカーで25%、加算するとそれだけでシェアは50%となります。他のシェアの大きい順に挙げると訪門販売メーカー、通信販売メーカーとなり、いずれも寡占的な状況にあります。

 動物実験を伴う新製品の開発というのは大変コストのかかることなので、動物実験をしている会社はそのほとんどが大手メーカーに限られ(大手メーカーが必ずしも動物実験をしているという事ではありません)、圧倒的に多い他の中小企業メーカーは経済的な理由からそれをせずに厚生省の「ポジティブリスト(これまでの実績から動物実験のデータを添付しなくても厚生省の認可がおりる原料を記載したリスト)」の範囲内で製品を作っているというのが日本の現状です。

 ただし、それはあくまで経済的な理由によるものであって、動物の生命を貴ぶといった姿勢に基づくものではないので、動物性の生体抽出成分などは無造作に用いている会社が大勢を占めています。

 ですから、冒頭に挙げたような「動物実験をしていない化粧品メーカーは?」といったご質問をいただくと、実はたいへん答えに窮してしまうのです。

 「動物実験をしていない」だけのメーカーは900社近くにものぼり、その企業名にいたってはどこにも資料がありませんし、アンケート調査で「動物実験をしていない」旨回答をいただいている会社でも、それが動物の生命を貴ぶ姿勢から出されたかどうか、あるいは、動物性の生体抽出成分を使用しているかどうか、他の配合成分が安全なものかどうか…まったく判らないというのが正直なところです。

 「動物実験をしているメーカー」よりは「動物実験をしていないメーカー」の製品を選んでいただきたいのですが、その先の選択については個人の判断力と責任に委ねられるべきものと考えます。是非、賢い消費者になっていただきたいと思います。



 

 

 

化粧品の動物実験は
不要です。
- Q&A -

久下幸子
(ミス・アプリコット)
ミス・アプリコットは、AVA-netの活動会員により創設された化粧品会社です。

1.「動物実験」をせずに安全性の確認はできるのですか?

2.動物実験をしていないメーカーは?

3.動物の犠牲をなくすために私たちにできること

4.化粧品の選びかた「無添加」「自然派」表記にまどわされないように!

5.化粧品の選びかた 薬事法と成分表示について

6.化粧品の選びかた 薬事法と効用表示について

※1〜6は、1996年から1997年に会報『ALIVE』に掲載した記事です。

 
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