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 HOME > 代替法 > アメリカ州法:教育における代替法  
 

代替法

アメリカ州法 連載・3 

教育における代替法:生徒の選択権

AVA-net News No.112 (2005.5-6)
翻訳:宮路正子

アメリカでの教育における動物実験代替法を定めた各州法の紹介,,
第3回目(イリノイ州法)

6.イリノイ州法

公法91-077
解剖の代替法に関する法

議会に代表されるイリノイ州人民によって制定。

1節 略称

この法は解剖代替法として引用するものとする。

5節 所見および目的

(a) 議会は、研究と教育における解剖の適切な使用が、医学、および、生物科学の振興に大きく貢献してきたことを認め、ここに宣言する。解剖なしには、解剖学のこれまでの進歩は不可能であり、解剖は現在の様々な外科処置の根本となるものである。解剖の適切な使用は、州民に多くの恩恵をもたらしており、医学、獣医学、研究、教育において重要な役割を担い続けている。

(b) 議会は、また、ここ数十年間に、コンピューター技術、グラフィック技術、表現技術がめざましい進歩を遂げ、これにより、解剖学、生理学、その他の医学・生物学を教授するための多くの新しい技術が開発されたことをも認める。特定の状況において、これらの新技術は解剖より優れた教育的体験を提供することができ、また、多くの場合、コスト面でより優れており、より人道的であることも実証されている。

(c) 議会は、また、解剖における監督が不適切、あるいは不十分である場合、動物を非人道的に扱い、不必要に苦しめる結果になることも認める。学校において、解剖を不適当、あるいは十分な注意を怠って行うことが、生徒に精神的外傷を与え、生命および生物への適切な敬意を教えることを損なう一因となる場合もある。

(d) この法律の目的は、当州において、学校が、解剖の代替法を使用することが適切であり、従来の解剖を使用するのと同等あるいはより優れた教育的体験を提供できる場合に、代替法を提供し使用することを奨励するものである。いかなる意味においても、生徒に貴重な教育的体験を提供するものであれば、研究における適切な解剖の使用を控えさせるのは、この法律の意図ではない。

10節 定義

この法律の目的においては、文中で別途その旨を記載していない限り以下ように定義する。

生徒」とはイリノイ州の公私立小中学校の生徒を意味する。

教師」とはイリノイ州の公私立小中学校で教えている人間を意味する。これは、フルタイム、パートタイム、非常勤、常勤、常用、あるいは代理であることを考慮しない。

解剖」とは、生きている動物、死んだ動物あるいはその体部を、科学的学習目的で切断する、殺す、保存する、または固定することを含むが、(1) 食用に加工された、あるいは食用処理された肉その他の動物製品、あるいは (2) 毛、シルク、にかわなどの動物由来の商業製品や芸術製品を切断、保存、固定することは含まない。

15節 生徒の代替プロジェクト

学校は、生徒がなんらかの理由により、解剖を行うこと、解剖に参加すること、あるいは解剖を観察することを拒否する場合、そのようなことが行われると予想される授業を欠席し、代わりに代替プロジェクトを終了する許可を生徒に与えることができる。代替プロジェクトは処罰的なものであってはならず、生徒が解剖以外の方法で、授業で解剖を行う、解剖に参加する、あるいは解剖を観察する他の生徒が習得すると予測される程度の知識を習得できるものを合理的に選ぶものとする。代替プロジェクトは州教育委員会が採択している代替法プロジェクトのいかなる指針にも沿うものとする。

20節 生徒と親への通知に関する指針

(a) 州教育委員会は、指針を作成し公表するものとする。指針は州内の公立小中学校において、次の適切な通知を生徒とその親あるいは法定後見人に与える場合に使用することができる:

 (1) 学校で、通常、生徒が解剖を行う、解剖に参加する、あるいは解剖を観察しなければならない、またはそうすることができる授業がある場合、どの授業がそれに該当するか。

 (2) 学校が生徒に代替プロジェクトを遂行する機会を提供しているかどうか。

(b) 高校生に、解剖実習と代替プロジェクトの選択を与える場合、教師は、生徒が大学、大学院において選択する可能性のある教科課程にどのような資格が必要かを考慮するように勧めるものとする。

25節 差別の禁止

解剖を行う、解剖に参加する、あるいは解剖を観察することを拒否した生徒は、これにより、いかなる罰則あるいは差別も受けないものとする。

99節 効力発生日

 本法は2000年から2001年にかけての学校年度より効力を発するものとする。

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1.フロリダ州法
1985年
Florida Statute Section 1003.47
2.カリフォルニア州法
1988年
California Education Code § 32255 et sq
3.ペンシルバニア州法
1992年
24 P.S. § 15-1523
4.ニューヨーク州法
1994年
NY CLS Education § 809
5.ロードアイランド州法
1997年
RI Statute Section 16-22-20
6.イリノイ州法
2000年
Dissection Alternatives Act 105 ILCS 112 et sq
7.バージニア州法
2004年
VA Code Ann. § 22.1-200.01

 

参考資料:
米国人道協会(HSUS)
ウェブサイト  URL

 代替法選択法(方針)は、生徒が、教室で動物を傷つけるような実習、特に解剖、に参加することを拒否する権利を与えている。このような法律は、一般に、動物を解剖することが実習の一部として行われるような教科課程の始めに、学校側が生徒や親へ通告することを義務付けている。また、生徒が人道的な代替学習法を選択することを可能にし、解剖を行わないことを選択した生徒がその選択を理由に罰を受けてはならないと定めている。このような法律は幼稚園から高等学校までの生徒に適用される。現在、このような法律は大学生には適用されない。また、適切な代替法がないと教師が判断した場合には、教師は生徒に解剖を行うよう指示することができる。

(注:アメリカでは義務教育は幼稚園から)

 
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